- ブラフ18番館の敷地内庭園から、階段を上れば外交官の家の側路(敷地内)にでる。ブラフ18番館の可愛らしいイメージとは異なる外交官の家は、実際に明治の外交官・内田定槌氏の邸宅として明治43年(1910年)に渋谷南平台に建てられたものだ。設計者は、アメリカ人教師で後に建築家として活躍したJ.Mガーディナー。
- 平成9年(1997年)に、内田氏の孫が横浜市にこの館を寄贈、山手イタリア山庭園に移築復元し、同年、国の重要文化財にも指定された。建物は、アメリカン・ビクトリア様式と呼ばれるものらしいが、当時のアーツ・アンド・クラフツ(美術工芸の改革運動)にも影響を受けた室内の調度品は再現され、J.Mガーディナーの作品資料と共に当時の外交館の暮らしぶりを伝えている。1Fに付属として設けられた喫茶室は、窓が広く取られ(テラス席もあり)庭園部分が見渡せる心地よいスペースだ。館内をゆっくり回ったあとにゆったりと寛いでみたい。